全国高校サッカー選手権大会 千葉県大会の展望
千葉県サッカー協会 技術委員会2種技術委員長 吉田有政
令和元年度千葉県大会は、10月19日(土)より決勝トーナメントが各会場で開催される。今大会は、FIFA U-17ワールドカップ ブラジル2019(10/26~11/17)に市立船橋から日本代表として選出される選手がいる関係で変則的な決勝トーナメントになっている。
千葉県大会の見所
昨年度の大会以上に混戦が予想される。県総体優勝の日体大柏にリベンジを図るべく、流経大柏・市立船橋はプレミアリーグで着実にチーム力を上げてきており、最善の準備をしてくるはずである。日体大柏・市立船橋・中央学院・流経大柏の4チームを軸に展開されていくことが予想されるが、やはり一歩リードしているのは、ここ数年選手権大会で絶対的な強さを見せている流経大柏だろう。今年は昨年いた関川(鹿島アントラーズ)熊澤(流経大)のような目立った選手はいないものの3年生中心によくまとまっている。昨年のチームから出ている選手も多く、森山・藤井・松原といった2年生も更に伸びてきており、勝負強さがある。日体大柏も県総体で流経大柏・市立船橋を自チームの強みを存分に発揮し、撃破している。全国総体での経験も生かし、夏以降チーム力を確実に上げてきているはずである。
市立船橋は、今年は春からなかなかチーム力が上がってこなかったが、ここに来てけが人も戻って本来の堅守が蘇ってきている。バランスが良くなり、畑・鈴木唯・町田・森といった個で状況を打開出来る選手もいるだけに楽しみである。中央学院は、個性豊かな選手が揃っている。卓越した技術で攻撃を仕掛けるスタイルが定着しているが、嵌まれば初の決勝も見えてくるはずである。
次に続くのは県リーグでも調子の良い八千代か。準々決勝で対戦が予想される流経大柏との一戦は注目の好カードである。他にも決勝トーナメント常連の強豪校が、夏に強化を図り、県リーグ等で切磋琢磨し経験を積み実力をつけてきている。決勝トーナメント1回戦から見逃すことの出来ない好カードが多くなっている。10月19日~ 熱戦の火蓋が切られるが、令和元年度大一番の戦いに皆様も注目していただきたい。
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決勝トーナメントベスト4をかけた展望
(日体大柏~木更津総合)
県総体を制した日体大柏中心に展開されるだろう。関東予選2位で個の能力の高い選手を揃える専修大松戸、熱いサッカーを展開する木更津総合、千葉敬愛等強豪校が日体大柏の座を脅かす。
(中央学院~暁星国際)
関東予選優勝・県総体3位の中央学院が一歩リードしている。共に関東予選3位のパスサッカーが持ち味の敬愛学園、毎年まとまりのあるチームに仕上げてくる暁星国際がチャレンジする。
(八千代~流経大柏)
プレミアリーグ所属の流経大柏に県リーグ好調の八千代が臨む。昨年度県総体優勝の習志野、秋に入り調子の上がってきている千葉明徳、市立柏等も打倒流経大柏を目指す。
[今大会注目選手]
日体大柏 |
流経大柏 |
DF |
伊藤夕真/ヘディング強く、ロングスローも武器 |
DF |
山尾永遠/夏以降急成長のCB |
FW |
耕野祥護/縦へのドリブルは県内随一 |
MF |
大西悠介/攻撃の中心、フィジカルも強い |
FW |
長崎陸/強引な突破と決定力 |
MF |
八木滉史/主将としてチームをまとめる |
GK
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渋井叶夢/抜群な安定感、1対1に強い |
MF |
渡會武蔵/サイドからアイディアのある攻撃 |
市立船橋 |
中央学院 |
DF |
鷹啄トラビス/長身のCB、ヘディングに絶対の自信 |
DF |
松下開斗/左利きのCB、DFリーダー |
DF |
畑大雅/U17日本代表、スピードのある突破 |
MF |
松田優人/攻守の要 |
MF |
鈴木唯人/攻撃の中心、ドリブルからのシュートが得意 |
MF |
藤本奎誌/サイドから攻撃を仕掛ける |
FW |
松谷昴輝/魂のある点取り屋 |
FW |
古山楓雅/巧みなドリブル突破 |
木更津総合 |
暁星国際 |
DF |
白石竣也/スピードがあり、左のクロスが得意 |
DF |
乙黒太一郎/対人、ヘディングが強い DFリーダー |
FW |
牧野大輝/ポストプレーや強いシュートが武器 |
MF |
矢部優輝/クロスの精度、運動量豊富な主将 |
八千代高校 |
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MF |
飯村晴季/攻守の要、精度の高いキック |
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MF |
青木奏人/豊富な運動量、アイディアのある突破 |
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