“チバニアン”命名へ また一歩前進

 “チバニアン”命名に向けてまた一歩、前進しました。

 市原市などは19日、市内にある77万年前の地磁気逆転地層「千葉セクション」について、審査の第2ステップを通過したと発表しました。

市原市田淵の養老川沿いの崖には、77万年前に地球の磁気のN極とS極の向きが逆転した痕跡が良好な状態で残っています。

この地層は「千葉セクション」と呼ばれ、茨城大学などのチームが去年6月、地質年代の境界を示す「国際標準模式地」に認定するよう国際学会に申請したほか、10月に国の天然記念物にも指定されました。

市原市などによりますと、国際学会による4段階の審査のうちその第2段階となる小委員会の投票がこのほど行われ、次の段階に進むことになったということです。

今後、審査はさらに2段階にわたって行われ、最終的に認定されれば77万年前から12万6千年前の地質年代が千葉時代を意味する「チバニアン」と命名されます。

市原市の小出譲治市長は「認定に向けまた一つ前進したことは喜ばしい。今後の審査に対して期待を込めて見守りたい」とコメントしています。